石川三四郎 関連資料

石川三四郎著作集全8巻(青土社版)(1977~78年)

1巻論稿Ⅰ
未発表の『A Prisoner's Note』をはじめ、『家庭雑誌』、週刊『平民新聞』、『直言』、『新紀元』、『世界婦人』等に発表された論説、ルポ、随想をほぼ年代順に編集、宗教と社会主義との葛藤を同時代のだれよりも真摯に生きるなかで独自の境地を開く過程を追跡する。
2巻論稿Ⅱ
大逆事件後、ベルギーに亡命した著者は亡命先で第一次大戦に遭遇、身一つでフランスへ逃れる。本巻には今回新しく発見されたブリュッセル籠城中の日記、論説を収める。また帰国後、土民生活を提唱、社会運動の根づきを訴えた諸論文は今日なお新鮮である。
3巻論稿Ⅲ
著者の個人誌『ディナミヅク』に発表された諸論稿を年代順に収録し、その独得な美的アナキズム形成の跡を辿るとともに、『都新聞』『日本学芸新囲』等に寄稿した辛辣な時論をもれなく収め、時代に対する抵抗の精神を刻印する。
4巻論稿IV
幻の文書といわれる『無政府主義宣言』をはじめ、『平民新聞』『無政府主義会議』『アフランシ』等々のアナキズム系諸紙に轡かれた評論、随想、ルポを収めた本巻は、終始戦後民主主義に抵抗の姿勢を崩さなかった著者の円熟した心境を伝える。
5巻パンフレット
すぐれた社会運動家はすぐれたパンフレット作家でもある。著者もまた例外ではない。この巻には著者が書き下した一連のパンフレットを集めた。それは著者の社会運動の軌跡である。付録として『日本社会主義史』『虚無の霊光』を添えた。
6巻回想
著者80年の生涯を支えた多くの先輩、同志、友人に寄せた追想はかぎりなく優しく、時にきびしい。本巻にはまた著者が編集に従事した諸紙の編集日記や書評、創作、詩歌を収録する。人間石川三四郎の面目が存分に発揮された巻である。
7巻書簡
さきに唐沢隆三編『石川三四郎書簡集』(1957)が刊行されたが、本巻はそれを基礎にして、その後に発見された多くの書簡を加えることができた。付録として年譜および著作目録を加える。
8巻自叙伝
80年の生涯を淡々と語る語り口はまさに著者の人柄を彷彿させるものがあり、白由と寛容に生きた著者の白鳥の歌でもある。長く絶版にされて、容易に入手し難かったが、ここに上下一巻に合して刊行する。