住民票職権削除問題
去る2月17日、大阪府警は−「釜ヶ崎パトロールの会」のメンバーの居室であるアパートに対して、「電磁的公正証書原本不実記録同供用幇助」の容疑で家宅捜索を行ない、メンバー1名を逮捕した。前後して年金受給や就職活動のために、今回逮捕されたメンバーの居室に住民票を置いている野宿の仲間たちに対して「電磁的公正証書原本不実記録」の容疑で出頭を強要し、指紋採取・写真撮影を行うとともに長時間に渡る取り調べを行った。−
大阪府警は、釜パトのメンバーの居室に、複数の野宿の仲間が住民票を置いていることが逮捕勾留、取り調べに値する犯罪であるとしている。しかし逮捕されたメンバーが行った行為とは、野宿であるがゆえに住民票がなく、年金の受け取りができない仲間や連絡先がないために就職活動を行う事ができない仲間の生活を支えるために、彼の居室を一時的な住民票の置き場として提供したことに過ぎない。
(釜ヶ崎パトロールの会ホームページ「抗議声明」より抜粋