野宿生活者(ホームレス)に関する総合的調査研究報告書
2001年1月 大阪市立大学都市環境問題研究会
はじめに 01
本報告の集計について・目次・表目次・図目次
第1部 大阪市における概数と概況-概数・概況調査-
1.1 調査の概要/1.2 事前の予備調査および聞き取り調査/1.3 調査方法/1.4 調査対象/1.5 調査地域/1.6 調査時間/1.7 野宿生活者の地理的分布について
第Ⅱ部 野宿生活者の生活実態と行政への要望-聞き取り調査-
第2章 調査概要03
2.1 調査の目的/2.2 調査の方法/2.3 調査日程/2.4 調査メンバー/2.5 調査対象地
第3章 調査結果の概要
3.1 調査協力者の基本属性/3.2 野宿形態/3.3 野宿生活の実態(仕事)/3.4 野宿生活の実態(生活)/3.5 社会関係/3.6 健康状態/3.7 今後の生活3.8 釜ヶ崎での就労・生活/3.9 行政施策の利用状況と期待/3.10 生活史
4.1 「年齢」変数/4.2 「釜ヶ崎・建設業従事」変数/4.3 「野宿形態」変数/4.4「 野宿期間」変数/4.5 「仕事・生活」変数/4.6 「行政施策利用希望」変数/4.7 「野宿生活者の要望(ニーズ)」変数/4.8 「公園地域」変数
5.1 はじめに/5.2 現在の求職状況-年齢から見た仕事を「探していない」理由とは/5.3 現在従事している仕事/5.4 行政施策に対する受け止め方/5.5 結び/
第6章 野宿形態と野宿生活
6.1 はじめに/6.2 野宿形態の「テント化」/6.3 「テント化」をもたらす要因とは何か/6.4 野宿形態と生活実態-<野宿生活を生き抜く>「生活の型」の確立/6.5 野宿形態と行政施策利用希望/6.6小括/
7.1 はじめに/7.2 野宿期間・野宿開始時期と野宿生活者の属性/7.3 野宿期間と求職活動/7.4 野宿期間の長期化と「一定の型」を持った野宿生活の確立/7.5 野宿期間と「福祉」・サポート資源の利用/7.6 野宿期間と行政施策利用希望/7.7 小括
第8章 仕事・生活変数からみた野宿生活
8.1 はじめに/8.2 仕事変数による分析/8.3 生活変数による分析/8.4 まとめ
9.1 「多様」な都市/9.2 釜ヶ崎=寄せ場/9.3 不安定な生活を余儀なくされている日雇労働者/9.4 寄せ場から野宿生活へと/9.5 近年の寄せ場=釜ヶ崎の「状況」/9.6 本章で用いる変数について/9.7 年齢との関係/9.8 就労状況/9.9 結婚歴との関係/9.10 役所への相談経験との関係/9.11 行政施策(自立支援センター・生活ケアセンター)の利用希望について/9.12 小括
第10章 行政施策利用希望と野宿生活者
10.1 はじめに/10.2 生活ケアセンター利用希望と野宿生活者/10.3 自立支援センター利用希望と野宿からの退出可能性の想定/10.4 小括-「野宿からの退出」と「野宿生活の確立」と行政施策利用希望
11.1 はじめに/11.2 単純集計から/11.3 要望(ニーズ)の背景/11.4 野宿生活者のためいき-1999年聞き取り調査より-
12.1 公園地域変数(12類型)による分析/12.2 小括
第Ⅲ部 野宿生活者の職歴変遷と野宿に至る過程-聞き取り調査-
13.1 「豊か」さのなかで/13.2 どのような人が野宿を余儀なくされているのか/13.3 「豊かな日本」…?
第14章 地域移動
14.1 はじめに/14.2 卒業地域から初職地域へ/14.3 最長職の地方及び都道府県/14.4 初野宿前の就業地域/14.5 野宿のための来阪か?
15.1 はじめに/15.2 職業的キャリアの到達点としての初野宿/15.3 野宿生活の出発点としての初野宿
16.1 類型化の目的/16.2 職歴からみた類別/16.3 職歴から見えてくる野宿(生活者)問題/16.4 病院・施設層/16.5 「若年」層と「高齢」層/16.6 女性野宿生活者/16.7 長期野宿層/16.8 野宿(生活)者問題から見えてきた「本当」の問題
17.1 はじめに/17.2 生活史/17.3 野宿生活/17.4 ニーズ・意識/17.5 小括
第IV部 野宿を余儀なくされている「日雇労働者」の現状-臨時宿泊所利用者聞き取り調査
第18章 野宿を余儀なくされている「日雇労働者」の野宿生活の実態と要望14
18.1 調査概要/18.2 「臨泊」利用者の概況/18.3 就労の状況/18.4 生活の状況/18.5 調査対象者の職歴/18.6 制度/18.7 相談所・施設利用/18.8簡易宿所(ドヤ)予約前金制度/18.9 今後の生活/18.10 貯金/18.ll 臨時宿泊所とは
第V部大阪市民の野宿生活者への意識-市民意識調査-
19.1 調査の目的/19.2 調査の方法
第20章 野宿生活者に対する住民意識の地域格差
20.1 地域変数別にみる野宿(生活)者と接触する場所・場面状況/20.2 野宿(生活)者と住民との関係/20.3 「一般論」として形成される野宿(生活)者イメージ/20.4 近くにいる野宿(生活)者ではなく、「遠く」にいる「野宿(生活)者」のイメージ
21.l はじめに/21.2 「市民」の抱く野宿生活者イメージ/21.3 「市民」の抱く野宿生活者イメージは変化したのか/21.4 野宿生活者イメージは「実態」に基づくのか/21.5 野宿生活者イメージと「市民」の属性/21.6 野宿生活者イメージの対応策への動員/21.7 小括
22.1 はじめに/22.2 単純集計から/22.3 推測される原因論一野宿生活者イメージとの関係/22.4 原因はやはり「推測」されているのか-市民の抱える不安との関係/22.5年齢との関係/22.6終わりに
第23章 市民の野宿生活者間題に対する関心
23.1 はじめに/23.2 市民の問題への関心/23.3 市民の「問題関心度」と野宿生活者認識の基本的枠組/23.4 年齢との関係/23. 若年層における謎
24.1 はじめに/24.2 単純集計/24.3 個々の対応策ごと見られる傾向/24.4 さいごに
第Vl部 大阪を訪れる人々の野宿生活者への意識-ビジター調査-
第25章 大阪(の観光地)を訪れる人々の野宿生活者への意識~市民意識調査との比較から19
25.1はじめに/25.2調査協力者のカテゴリー化/25.3調査協力者の属性/25.4調査協力者カテゴリーは「接触」の程度を示す/25.5「野宿生活者問題」はいかなる「問題」として捉えられているのか/25.6結論