大阪における野宿生活問題に関する研究

大阪市立大学文学部社会学研究室 森田洋司  1997年発行(1995年聞取り調査)

まえがき 

第1章  調査の目的と概要

Ⅰ 調査の目的(森田洋司)

1.問題の所在

2.調査の目的

Ⅱ調査の方法(島和博)

.市民意識調査の概要

2.野宿生活者聞き取り調査

3.施設入所者聞き取り調査

4.他都市の行政の取り組みに関する実情調査

2章 野宿生活者の生活実態

Ⅰ 調査野宿生活者に対する聞き取り調査地点

1995年大阪市中南部野宿生活者聞き取り調査 調査地点(地図)

Ⅱ 野宿生活者の基本的な属性(島和博)

1.性別・年齢構成と結婚歴

2.野宿生活者の出身地

Ⅲ 野宿生活者の実態

1.「野宿生活」の規定要因(近藤 論)

2.野宿生活者の健康状態(近藤 論)

3.野宿生活者の生活形態-「食」と「収入」の面から(近藤 論)

4.野宿生活者の杜会的関係(谷口重徳)

5.野宿生活と場所の関係(近藤 論)

Ⅳ 野宿生活者の類型化(島和博)

1.類型化の基準

2.野宿生活の4類型

3.「野宿生活の4類型」と「釜ヶ崎」

4.野宿生活の「サポート資源」としての「釜ヶ崎」

5.「釜ヶ崎を経由しない」野宿生活者について

Ⅴ 野宿生活 生活者の収入と仕事(島和博)

1.収入から見た野徊生活者の類型

2.「収入あり」層について

3.「釜の生活」と野宿生活の仕事を媒介としたつながり

4.「廃品回収」に従事する野宿生活者

3章市民意識に見る野宿生活者問題

Ⅰ 市民による問題の認知(島和博)

1.「身近な」野宿生活者

2.野宿生活者に対する市民の「まなざし」

Ⅱ 市民の抱く野宿生活者の「イメージ」(島和博)

1.野宿生活者イメージの6類型

2.回答者の基本属性と野宿生活者イメージ

3.野宿生活者についてのイメージと「情報源」

Ⅲ 市民の考える問題解決(島和博)

1.全体の概観(島和博)

2.市民の志向する「問題解決」の基本的な方向性(島和博)

3.「野宿者支援」と「原因」の認識(谷口重徳)

4.「野宿者支援」の詳細について(島和博)

5.市民の「ボランティア活動」と「野宿者支援」(島和博)

4章 野宿生活問題と対応の方向(森田洋司)

Ⅰ はじめに

1.野宿生活問題の社会・経済的背景

2.野宿生活者の問題

Ⅱ 野宿生活問題対応の基本的な考え方

1.大都市行政の課題としての野宿生活問題

2.実施主体の形成と施策の体系化

3.施策の視点

4.重点施策への取り組み

5.地域住民、民間団体、企業、行政の一体となった地域における取り組

Ⅲ 野宿生活問題対策の推進にあたって

1.全市民的な取り組みの必要性

2.国、大阪府及び他都市との連携・協力の必要性

引用参考文献

資料1 市民意識調査票及び単純集計結果

資料2 野宿生活者の声

1)「いやがらせ」の経験

2)今後の見通し

3)行政への要望の有無とその内容