【 昭和44年3月定例会常任委員会(計画土木・通常予算)-0312日−02号 】

それから第2点、歩道橋の問題でございますが、先ほどのお話によりますと、アンケートで歩道橋は非常に評判がよくないと、こういうお話でございますが、確かに歩道橋につきましては、事故防止という点では完全に100%でございますが、お年寄りだとか、身体障害者等の方々にとりましては、やはり階段の上がりおりという点が非常にまずいわけです。一つの横の筋まで回り道をしていただくと、こういうことになるわけでございますが、その点ははなはだ残念なことでございますが、いままで実施いたしました約100橋余りの歩道橋につきましては少なくとも、やはり通学路につきましては子供の安全を守るためにはどうしてもやらなきやならないということで緊急的に実施してまいつたわけでございます。それで、今後も歩道橋につきましては、先ほどもお話ございましたような坦路の横断歩道と申しますか、信号のない横断歩道、こういつたところで地形が許します場合、また事故が非常に多い場合には、これを歩道橋にかえていくということを考えております。なおまた、地下道の問題でございますが、地下道にいたしますと、工期も長くかかりましてまた工費も約3倍程度になるわけでございます。それでそういつた面の緊急的にやるという点ではいままで実施しにくい点があつたわけでございますが、やはり雨天のときに歩道橋渡るよりは地下道のほうがいいわけでございまして、ただ問題はやはり管理面でございまして、よく浮浪者が住みつくと、晩などは婦女子が通るのは非常に危険であるというような点がございまして、こういつた管理面をどうするかという問題につきまして、ただいま真剣に検討いたしておるわけでございまして、最近新御堂筋で1カ所、それから南のほうで天王寺我孫子線で1カ所試験的に地下道をやつてみたいということでございまして、これからはやはり工費の面につきましても、もう少し安く建設できるような面を技術的にも検討してみたいと、かように考えておる次第でございます。