【 平成6年度決算特別委員会(準公営・一般)平成7年10月・8年1月-01月24日−07号 】
◆大丸昭典委員 お聞きしますと、平成6年度はもう1,001億円になりました。それの内訳が、60%以上が医療扶助でありますけれども、これ、600億円からあります。国民健康保険会計と全く別に医療費がこれだけかかっているということでありますから、大変なことだなというふうに思います。
ただ、ほかの市の状況を見てみますと、大阪市はずば抜けて高いんですね、この生活保護費というのは。例えば、横浜では、大阪より人口の多い横浜というところ、ここでは生活保護費が390億です、平成6年度で。ご近所の、人口も少ないですけれども、京都市、ここは逆に横浜より多くて、それでも470億。大阪に次いで多いところが、札幌市の500億であります。大阪だけがずば抜けて大きいということは、これは民生局の方では、大阪市民というのは、それだけ低所得の人が多いんだという位置づけをしてはるのか、その理解ですね、我々どのように理解したらいいのか、教えてもらいたいと思います。
◎ 三島民生局福祉部保護課長 人口比でいきますと、保護率と言うんですけれども、ほかの都市に比べて高いというのは、これはそういう結果が出ております。私たちは、一つは、やはり医療費が高い、ほかの都市に比べて圧倒的に医療費の単価が高いということが一つあると思います。もう一つは、あいりんを含みます低所得者、また高齢者の比率も全国に比べて圧倒的に高い比率になっております。そういう意味からも、ホームレス、いわゆる行旅病人も他都市にはほとんどない状況でございますので、そういう要素をすべて引かしてもらうと、ほぼほかの都市とニアリイコールかなというふうには分析しております。
◆大丸昭典委員 今お聞きしますと、大阪市は非常に医療費が高いんだと。それと、ホームレスがほかの市より多いとか、いろいろ理由がありましたけれども、やはり大阪というところは、私はすごい町だなと。1,000億いいましたら、奈良県の年間予算が5,000億ですからね、5分の1ですよね。奈良県という一つの県予算の5分の1を生活保護費に回しているという、すごい大阪というところは底力のある町だなというふうに思うんです。