【 平成4年度決算特別委員会(準公営・一般)平成5年101112-1122日−07号 】

◆大丸昭典委員 時間がないので、もう一点だけお聞きをします。

 民生局に聞きますけれども、先般、資料をもらいましたならば、大変ホームレスが今ふえております。それをお聞きしますと、調査した結果ですけれども、余り詳しくないんです。国勢調査では昭和62年までしか調査結果を公表してくれない。大阪市が独自に調べられたら、あいりん地区、浪速区、天王寺区で、平成3年度の夏は561やったのが、平成4年度には939になっている、平成5年度では1,057人になった。この3地区において既に倍増しております。それが、この地区だけやなしに、今、住宅地域といいますか、ちょうど私の家の前に高速道路が走ってまして、そこにもホームレスが1人住みついているんですけれども、二、三日顔を見なかったらどうしたのかなと、入院したのと違うかなというような話もありますし、この間、どこへ行ってたんやと聞いたら、旅行に行ってたというふうなことを言うんですけれども、そういったふうに、どこにでも最近はホームレスがたくさんいてます。これは一体どういう対策を大阪市としてはやっておられるのか、お聞きをしたいと思いますが、いかがですか。

◎香山民生局長 ただいま委員ご指摘のとおり、ホームレス、非常に困った問題でございまして、バブルの崩壊で数が倍増している、私どもそういうふうに認識をいたしております。したがいまして、市民とのあつれきの問題でございますとか、教育上ゆゆしき問題がいろいろ発生いたしております。

 ただ、私ども、こういう救護、あるいは更生をしてもらうための施設といたしまして、合計18カ所、定員にして1,945名だと思いますが、施設を持っておりますけれども、ほとんど満杯状態でございます。といいますのは、夜回り等をいたしまして、高齢者とか病弱者をそれぞれ本人の同意を得て入ってもらっているわけでございますが、本人の同意がなかった場合、なかなか強制的に措置ができないという難点もございます。どうしてもその辺の繰り返しになるんじゃなかろうか、こういうふうに思っております

◆大丸昭典委員 私も地元の警察に聞きますと、警察の方は、ちゃんと出身地とか名前とか、そういったかなり詳しいデータを持っているんです。言うていくと、何かそういうデータを持っているみたいです。それは民生局とは余りつながりがないんですかな。町会長なんかが住民からそういう意見を聞いて行くと、まず区民室あたりへ言うんです。区民室も、公園やったら公園課に言うてくれとか、道路やったら建設局に言うてくれとか、いわゆる振り合いをされてなかなかできない。警察はそれを知ってますけれども、何もせん限りはどけと言われない。それはやっぱり管理者の責任やから、そこへ言うてくれとなって、どこへも持っていきようのないような状況であります。

 そこで、区長さんあたりは、警察ともつながりもありますよってに、その辺の情報収集をされて、むしろ振興町会あたりとタイアップをされて大体の把握をしておく方が地域住民は安心だと思います。あのホームレスは大体こうらしいなとか、そういった情報提供をひとつ民生局と区民室あたりが中心になってしてやってほしいという要望であります。