【 平成11年2・3月定例会常任委員会(建設港湾・通常予算)-03月05日−05号 】
◆ 大西宏幸委員
続きまして、野宿生活者問題につきまして、るる各委員の先生方が全体的なことは聞いておりますけれども、公園の1つである長居公園での問題についてなど、既に質疑なされております。今日の市民生活に大きな影響を与えており、一大関心事であると思っております。
そこで、私自身は違った観点から、町中の身近な公園における野宿生活者問題として、具体例を挙げてお聞きしたいと思います。
本当に環状線の外側というのは、密集住宅地でございまして、悪所と言われている地域なんですよね。そこで、公園というのは、あちこちにありますので、大きな公園に屋根がけしている野宿生活者もいますけれども、町中の小さな公園に居ついている野宿生活者もおられるわけです。大公園とはまた異なった住民との摩擦といいますか、トラブルが生じております。
私の住んでいる生野区は、戦前から住宅のがございまして、大分とひしめいている地域がございます。戦前からある住宅でありますから、木造の、それもかなり古くなったものが多く、民家に隣接している公園がございます。それも規模の小さな公園でありますから、その公園に、ごく最近に野宿生活者が居ついておりまして、これも1年以上はたっているんでしょうけれども、その野宿生活者が煮炊きや暖をとるためにたき火をいたします。野宿生活者にとって、食事をつくるためには、煮炊きは欠かせないこと。また、寒い時期には、体を守るためにたき火ということは必要でございます。
公園付近にお住まいの方にとって、これは、たまったもんじゃないんでしょうね。近くに、本当に自分の木の壁があったりするわけですから、木造の古い住宅が多いということで、皆さんは、公園でのたき火が外壁に燃え移らないだろうかと気づかっております。火の粉があがれば気にかかるし、残り火も気にもんでいます。いつも冷や冷やした生活を送っているということでございます。
公園事務所に連絡して、職員が来て、野宿生活者に注意すると、しばらくの間はやめても、またいつの間にか火を使用しております。余り頻繁に公園事務所に訴えても、相手は公園に居ついており、いつも顔を合わせるので、恨まれたりするのではないかと心配だということで、何とかならないだろうかと悩んでおられるわけです。
1つの例として紹介しましたけれども、このような状況は我が生野区だけではなく、市内のあちこちで起こっているのではないかと思います。公園管理者はこのような状況について、どのように対応しているのかお尋ねいたします。
◎松下建設局花と緑の推進本部緑化推進部企画主幹 お答えいたします。
昨年8月の調査によりまして、市内の公園の 882カ所のうちの54カ所の公園に、野宿生活者が小屋がけなどいたしております確認をしております。
このうち、大阪城公園ですとか長居公園、中之島公園など、比較的規模の大きな公園、それから周囲が道路で囲まれている公園、そういう公園を除きまして、およそ30カ所ほどの公園、その公園が、委員の御質問にございます、野宿生活者の居ついております町中の、住宅に隣接した、比較的小さな公園ということになるかと存じます。
公園でのたき火につきましては、職員の公園巡回時に、そのような行為を見つけました場合、もとよりのことでございますが市民の皆様からの通報によりまして、現地において厳しく注意をして、やめさせているところでございます。しかしながら、常時の監視が困難であることから、管理者の目を盗んで、再びたき火をするという行為があることもまた、御指摘のとおりであるかと存じます。
公園付近にお住まいの皆様に御迷惑をおかけするようなこのような行為につきましては、今後も職員の巡回等による注意、指導に特に留意をいたしますとともに、悪質なものにつきましては厳しく対応してまいりたいと存じます。また、野宿生活者に対しまして、付近住民の迷惑となる行為についての理解もあわせて求めてまいり、トラブルの未然の防止にも努めてまいりたいと存じております。
◆大西宏幸委員 本当に自分の住んでいる間近くでトラブルが起こったら大変ですからね。それも、火というのは、もうその地域の住民だけじゃなく、本当にみんなが不幸になる事柄の1つかなと思うわけでございます。本当に火事が起きてからじゃ、建設局も責任とられへんと思いますので、再三御留意され、そういうことがないように、よろしくお願い申し上げます。