【 平成11年2・3月定例会常任委員会(民生保健・通常予算)-03月04日−04号 】
◆関根信次委員
それから、今、外でスピーカーの音がよく聞こえていますが、野宿問題です。余りこれに時間を費やそうとは思いませんが、民生局にお聞きしたいのは、あの人たちが議会を契機にここへ来ているという、これは私の調査ではあの人たちがおった場所を大阪府が労働福祉センターの夜間開放を閉めてしまったということに対する大阪市に対して府に物を言ってほしいというその要請のようなんですが、その辺の実態、あの人たちが何を要求し、どうしてほしいと言っているのか、大阪市はどうしようとしているのか、その辺まとめて答えていただけますか。
◎中川民生局総務部保護課長 お答え申し上げます。
ただいま市役所南玄関に参っております者は、あいりんの日雇い労働者の団体であります釜ヶ崎反失業連絡会、いわゆる反失連と通称申しますが、3月1日から市役所玄関に約 500人程度の労働者が座り込み、夜間は泊り込むなどにより要求行動を行っております。彼らの要求につきましては、 2,300人規模の服を脱いで寝られる宿泊施設の設置、どや券、食券の支給、高齢者清掃事業の拡大などであります。当面の緊急施策として、大阪府が実施してまいりました西成労働福祉センターの夜間開放が2月末日で終了しているところから3月1日以降、野宿する場所がなくなったということで、最低 1,000人規模の宿泊所を準備すること、臨時生活ケアセンターの拡大、再実施を求めて行動をとっているものでございます。
委員御指摘のとおり、日雇い労働者の生活困窮状況は、大変厳しいものがございまして、野宿を余儀なくされ、食住に困窮するところから、大阪市といたしましては緊急一時的な対応といたしまして、昨年夏以降、乾パンでありますとか、ナチュラルウォーター、毛布の支給、あるいは野宿を中断して心身のリフレッシュを図り、自立援助を行う生活ケアセンターの臨時受け入れ、地域の環境美化を図るとともに、55歳以上の高齢日雇い労働者には就労機会を提供するなど実施いたしております。
また、年末年始には南港の臨時宿泊所を開設するなど、必要な援護は実施してまいったところであります。
現在、当民生保健委員会におきまして、11年度の予算案について御審議をいただいておりますが、御承認いただければ11年度から野宿生活者の自立支援をする新たな事業を実施いたしますとともに、国に対して本市の実情を訴えながら、国における施策の確立を要望しているところでございます。以上でございます。
◆関根信次委員 それと同時に府の方に対する働きかけね、これは緊急の問題、やっぱりやるべきやと思うんです。大阪府は余りにもトイレの問題についても私、言いましたけれども、かたくな過ぎるんです。やはり緊急に必要です。その要求をのんだからあの人たちを甘やかすなんていうちゃちな考えじゃなくて、必要なものはちゃんと保障するというために府に対して働きかけるべきやと思うんですがね。それはやりますか。それだけでいいですから。
◎中川民生局総務部保護課長 お答え申し上げます。
ただいま御指摘の西成労働福祉センターにつきましては、これは大阪府の所管でございまして、この施設は相対方式によります職業紹介、こういうものを目的として設置しているものでありますが、大阪府において今日のあいりん状況にかんがみ、緊急避難的に昨年12月中旬から本年2月28日まで、夜間開放したものでございます。したがいまして、大阪府に対しましては過日、労働福祉センターの夜間開放が終了した3月1日以降のあいりんの野宿の状況について説明し、理解を求めたところでございます。以上でございます。
◆関根信次委員 ところが理解してくれなかったんですね。局長ね、ぜひ答弁もういいですわ。それから助役も含めて府に対して緊急に要請してください。あの中之島でああいう状態というのはよくないですよ。ここから追っ払えというのじゃないですよ。やっぱりきちんと対応するということはしてあげないかん。もともと政府の経済政策の大失敗が重大な根源ですから、そういう問題が解決すれば大半解決するということですから、あの人たちを追っ払ったら済むという問題ではないということだけきちんと腹に据えて、とるべき対応はしていただきたい。お願いしておきます。