【 平成12年11・12月定例会常任委員会(民生保健)-11月28日−02号 】
◎ 寺川民生局長
次に、陳情第80号、長居公園仮設一時避難所を建設しないことを求める陳情書についてでございますが、長居公園仮設一時避難所の設置につきましては、去る11月7日の民生保健委員会におきまして長居公園の適正化と公園内の野宿生活者の自立支援を図ることを目的として、10月30日の大阪市野宿生活者対策推進本部会議における当該施設の整備の決定及び今後の整備日程や施設概要、運営方針、建設後の3年以内の施設の縮小廃止の方法等につきまして御報告いたしたところでございます。長居公園仮設一時避難所整備工事につきましては、11月22日に着工いたしましたので、当該施設の一日も早い完成を目指しまして円滑な工事の推進に努めてまいりたいと考えております。
今回の施設整備は、身体障害者の方を含めて市民の利用率が最も高い公園でございます長居公園を快適に利用できるようにするための事業であり、また野宿生活者にとって厳しい冬の到来を控えていることから、予定どおり年内の開設に向けまして大阪市野宿生活者対策推進本部のもと、関係局が一体となって全力で取り組んでまいりたいと考えております。
◆山本修子委員 陳情第80号、長居公園仮設一時避難所を建設しないことを求める陳情書が出ておりまして、私も地元でございますから、これにかかわって若干質問をさせていただきたいと思います。
この陳情事項につきましては、先ほどの局長見解でもございましたし、既にもう着工という事態にも入っておりますから、現実的にはそぐわないと申しますか、もう既に事態は進行しているというふうにも思います。
ただ、ぜひ御留意いただきたいのは、このようにやはりまだ地域住民の皆様方の理解が得られていない部分があるということ。そして今後3年以内に先ほども縮小廃止をするというふうに局長、言明されましたけれども、そのことが明確に地域住民の皆様方の目に具体的な形で、なるほどそのように事態は進んでいるなと、大阪市はきちっと言ったことを守っているなということが目に見える形で進めていただかなければ、なかなか地域住民の皆さん方の理解も協力も得られないというふうに思いますので、そういう立場からまだまだ見えていない部分多うございますので、今のまず現状に本日は絞ってお尋ねをしていきたいというふうに思います。
前回のこの民生保健常任委員会でも私お尋ねをいたしました。長居公園の野宿者に対する聞き取りによる第1次調査、その結果のうち、入所考慮中の方が196人ということでございました。そして、不在で聞き取り調査ができなかった方も70数人いらっしゃるということで、11月末までに入所考慮中並びに調査できなかった残りの方たちに対して再度調査を行うということであります。あと2日でもう11月末になりますので、現況をお聞かせいただきたいと思います。
◎鍵建設局花と緑の推進本部緑化推進部企画主幹 お答えいたします。
1カ月前のこの委員会の報告につきましては省略させていただきますけれども、そのときのテント・小屋がけの数でございますが、433軒で、居住確認は288人、そしてまた入所希望者が35人、また入所考慮者数が196人という数字につきましては、前回御報告させていただきまして、第1次の前半はそれでございましたですけれども、それ以後、第1次の後半の調査によりまして、433軒のテント・小屋がけ数が417軒で16軒減少しております。これはまだ撤去しておりませんけれども、新規の流入を防止するためにテントをつぶすというんですか、倒すというふうにぽしゃっとしております。12月に入ったら撤去したいと、こう思っておる次第でございます。
なお、先ほどの入所希望者でございますけれども、35人と申し上げまして、約1割に相当しますが、それ以後、10月30日の大阪市野宿生活者対策推進本部の発表によりましてプライバシーの保護とか、あるいは32人の居住入所数を22人にするとか、いろいろの報告をさせていただいた結果、35人、約1割から4割程度が入所考慮数から入所希望の方に回ってきました。逆に、入所考慮者数がその分3割減ったという状況でございまして、数値につきましては現在まだ調査しているところでございます。
なお、入所考慮者数でございますけれども、建物が建ってから、一度見てから判断したいという方もおられる様子でございます。以上でございます。
◆山本修子委員 入所をしてもいい、意向を示した方が1割から4割。これは、母数は288人でよろしいんですかね。うなずいてはるからそうですね。その約4割が入所を希望と、残りが入所考慮中で残っていらっしゃる方ということでありますね。
そうすると、これもう12月もうすぐですが入りますと、いよいよ宿泊棟など建設に入るというふうに思うんです。かなり数も減らさなければならないというようにも思うんでありますが、そのあたりは今後の計画としてどのようにしていくか、もう少し具体的に教えてください。
◎鍵建設局花と緑の推進本部緑化推進部企画主幹 約1月前に350人という予定数で整備を進めさせていただいてまいりました。私どもの一番の課題でございますが、不在連絡中の者とか、あるいは長期不在の者、この者のカウントをどうするかというのが一番の難点でございまして、いつか見切りをして何人かというのを決定せないかんということでございます。
2番目は、入所拒否者をどうするかということでございますけれども、入所拒否者につきましては各人の事情等について聞き出し、できる限り相談に乗り、粘り強く親身になって説得していきたいと考えております。
なお、工事は11月22日から着工しておりますが、入所者数と宿泊棟の数とが非常に重要な問題でございますので、12月中旬をめどにいたしまして、入所者数等につきまして改めて御報告いたしたいと思っております。以上でございます。
◆山本修子委員 ということは、12月中旬には入所者数を確定して、それに見合った居住棟ですね、宿泊棟というんですか、その数が明確になると、そのように理解してよろしいですね。
そうすると、12月中旬までの間は当然まだ入所考慮中あるいは入所したくないと言われている方々の、先ほどだったらきめ細かく対応するという取り組みを行われる、そういうことですね。
◎鍵建設局花と緑の推進本部緑化推進部企画主幹 12月に入りましたら第2次実態調査を開始いたしますので、委員御指摘のとおりでございます。
◆山本修子委員 それで、こういった取り組みとか、それからその結果、これを住民の人たちにできる限り速やかに情報公開をしていくということが大変大事だということは、以前にも私御指摘させていただきました。特に近隣の皆さん方は、20棟も大きいスペースに棟が建って、言うたら言葉悪いですが、収容されるというようなイメージが強いわけです。
そうじゃなくて、一時避難所なんですから、長居公園にいらっしゃる野宿生活者対象にできる限り入所をしていただいて、自立への道をつくっていくんだということがこれまでの局の御説明であったと思いますし、私はそのように理解しているわけですが、そういう意味で言えば、実態に合った数がこれぐらいありますよと、そして入所を希望なさっていない方はこういう理由で希望なさっていないから、それに対しては今の制度でできる範囲でしたらこのようにしますというようなことを住民の皆さんにきちっと公表していただきたいというふうに前回もお願いしました。
これについては、まず第1次調査、11月末に終わりますね。その内容の公表、いつごろに住民の皆さんに、またどのような方法でお知らせいただけるんでしょうか。
◎鍵建設局花と緑の推進本部緑化推進部企画主幹 公表につきましては、大阪市野宿生活者対策推進本部でもう一度打ち合わせ、協議の上、また後日発表したいと思っております。以上でございます。
◆山本修子委員 これは協議の上、発表ということでありますが、いつごろかもわからないですか。
◎鍵建設局花と緑の推進本部緑化推進部企画主幹 先ほども申し上げましたとおり、12月中旬をめどとしております。
◆山本修子委員 12月中旬には、住民の皆さん方にその実態が公表されるということでありますね。方法は協議をされるということと理解をいたします。ぜひそういったきめ細かい住民の皆さん方への広報活動、これをよろしくお願いをしたいというように思います。
次に、前回もお尋ねをいたしました結核検診にかかわってであります。入所前に結核検診をするならやっていただきたいと、そして必要な施策をとっていただきたいということを前回お願いをいたしまして、そうするとお答えもいただきました。時期、場所、周知方法、そういったことについての御計画をお尋ねいたします。
◎森川環境保健局感染症対策室予防課長 お答えいたします。
今、委員聞いておられます野宿生活者の検診でございますが、12月8日午後1時より長居公園の施設を借りまして実施をしたいと思っております。
周知につきましては、ビラ等によりまして関係局が協力いたしまして、例えば第2次実態調査等も利用させていただきまして、各テントにビラを配布いたしました。また、当日にも野宿生活者の方に呼びかけを実施してまいるなど、野宿生活者の方々が受診にたくさん来ていただけるよう実施してまいりたいと考えております。以上でございます。
◆山本修子委員 12月8日にやっていただけるということで、周知についてもビラを作成して、第2次実態調査の部分とあわせてやっていただけるということですね。できる限りきめ細かく、いわば対策ではなくて、本当に野宿生活者の皆さん方の健康をチェックすることによって適切な処置を講じるんだという、そういう対応で野宿生活の皆さん方の理解もしていただかないと、せっかくの取り組みが呼びかけたは、ほとんど来なかったはということでは何にもなりませんから、大部分の人が来てくださるように配慮をよろしくお願いしたいと思うんです。そこで、検査の場所でありますが、どこになりましょうか
◎森川環境保健局感染症対策室予防課長 お答えいたします。
ただいま関係局と協議中でございまして、実施までに決定させていただきまして、決定の上広報させていただきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
◆山本修子委員 場所はまだ詳しくはおっしゃれないようでございますが、長居公園て広うございますから、電源が必要とか、トイレや水が必要とかいうことで場所がある程度限定されるのはいたし方ないと思うんですけれども、できる限りの野宿者の皆さんが、せっかくの検診ですから検診を受けていただけるようにするためには、2カ所ぐらいの検診場所というのをつくっていただきたいなというように思いますので、何とかそのあたり工夫していただいて検討をお願いしておきたいというように思います。
そして、これはそのときの天候にもある程度左右もされましょうし、野宿生活者の皆さん方の働く時間とか、いろいろな条件に左右はされましょうが、検診から漏れた人、この人たちに対するフォローもきちっとやっていただきたいと思うんです。それについてはどうお考えでしょうか。
◎森川環境保健局感染症対策室予防課長 お答え申し上げます。
12月8日に実施します検診時には、多くの方が受診していただけるよう広報に努めてまいりたいと考えております。また、その結果を見ながら先生御指摘の件につきましても、関係局と十分検討してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
◆山本修子委員 全員がきちっと検診受けられるというように、きめ細かくお取り組みをお願いしておきます。
次に、自立支援センターにかかわってお尋ねをいたします。
既に北区の自立支援センターは開所されて約2カ月ですか。最近、西成区の方も開所されたというふうに聞いておりますが、どういう状況になっているのかお尋ねをいたします。
◎松葉民生局総務部連絡主幹 お答え申し上げます。
自立支援センターの整備につきましては、関係省庁と関係自治体で構成されますホームレス問題連絡会議におきまして取りまとめられました、ホームレス問題に関する当面の対応策の中で具体的施策として示されたものでございまして、大阪市でもこの当面の対応策を基本指針といたしまして、当面市内3カ所、合計280名定員の施設整備を進めておりまして、委員御指摘のように、10月の初めには北区におきまして、11月の初めには西成区におきましてそれぞれ利用者の受け入れを開始いたしました。また、年内には東淀川区におきましても利用者の受け入れを開始すべく現在整備を進めておるところでございます。
なお、10月の初めに入所を開始いたしました北区の自立支援センター大淀につきましては、現在、約70名の方が入所されておられまして、うち10数名の方が仕事が見つかって、現在、施設から通勤しているという状況でございます。専門の職業相談員によります職業相談、あっせんも始まったばかりでございまして、今後、本人の努力や職業相談員の取り組み等によりまして、就労による自立も図られてまいるものと考えております。
いずれにいたしましても、再び野宿生活に戻らないための個人個人に応じたあらゆる工夫をして対応してまいりたいと考えております。
◆山本修子委員 自立支援センターがどのように機能していっているかということが、今後の野宿生活者にかかわっての大きなかぎになるだろうというように思います。長居公園の正常化とあわせて市内の野宿生活者に対して、自立への道を行政としてきちっとつけていく、そういう施策が市民の目に明らかになって初めて理解が得られるわけですから、今おっしゃられた10数名の方が仕事につかれたということは大変明るい見通しが少しはついたかなというように思います。
ただ、センターに住まれながらセンターから通勤をされると、こういうことですね。このセンターにおれるのは、たしか3カ月というようにもお聞きしております。3カ月過ぎて、この方たち給料の多寡もございましょうが、自立への道筋がつけられるようにしていかなければならないと思うんですけれども、そうはならない場合どうすればいいのか、そのあたりもう少し取り組みとして考えておられるところをお示しください。
◎松葉民生局総務部連絡主幹 お答え申し上げます。
先ほどの御質問で、野宿生活をされておられた方で基本は申し上げましたとおり、3カ月の期間を原則として現在施設の相談員、公共職業安定所から派遣されます職業相談員によりますさまざまな支援を行っております。
ただ、その入所状況や退所状況、あるいは結果としての就労実態等も見据えながら、先ほど申し上げました個人個人に応じたあらゆる工夫をして対応してまいりたいというふうに考えております。
◆山本修子委員 とにかく、せっかく自立支援センターに入られて、そこを出たらまた野宿に戻るんだというようなことには絶対ならないように、後々までのフォローも含めてよろしくお願いしたいということが1点。
もう一つ最後に、これから寒くなります。まだまだ私の地域の例えば白鷺公園というかなり大きな公園、ここにも野宿生活者がたくさんふえてきて、何とかしてほしいという声が私の事務所にも舞い込んでまいります。
前回にも申し上げましたように、公園管理の問題とあわせて福祉とが結びついて、きちっと公園の中にテントが張られないように、また、そのためには野宿を余儀なくされる人たちに対する福祉施策をきちっとしていくという、この2つをあわせてやっていただかないと野宿生活者の問題は解決しないと思います。まだまだ始まったばっかりというふうにも思いますが、しかし取り組みが遅かったわけですから、これから急ピッチで、そして充実させてやっていただきたいと思うんですが、そのあたり決意表明ぐらいしていただけませんか。
◎出海民生局総務部連絡主幹 お答え申し上げます。
野宿生活者の自立につきましては、もちろん先ほど申し上げましたように、就労自立の問題、極めて大事だというふうに思っております。
それから、その前に個々人につきまして十分な総合的な相談を図っていくことが重要でございますので、11年8月から大阪市の場合におきましては巡回相談事業を実施しておりまして、この充実を図りながら、きめ細かな相談事業を実施してまいりたいと思っております。あわせまして自立支援センターへの誘導、それから、あわせまして出口の問題としての就労支援策、もちろん大阪市単独ではできませんが、この点につきましても国に強く働きかけまして、大阪市の野宿生活者対策の推進を図ってまいりたいというふうに考えております。
◆山中智子委員
最後に、陳情第80号、長居公園仮設一時避難所を建設しないことを求める陳情書についてですけれども。これ11月15日には着工しようとして、反対住民の方たちに阻止をされたと、その後11月21日から厳戒体制とって22日の早朝に着工したという。いずれも新聞であるとか、テレビで非常に大きく報道をされました。このこと事態には特に大きな関心がなかった方たちも、あるいは一時避難所の建設には賛成の方も反対の方もひっくるめて、あの報道というのは非常に驚いたんではないかというふうに思います。何であんなことになるんだろうかと、まるで軍事体制ではないかという感想を口にした方もおられましたけれども、そういう違和感であるとか、疑問であるとかはたくさんの方たちがお持ちになったというふうに思います。
私は、たとえ今手をつけてしまった、もう着工してしまった今の時点に至ったとしても、改めて1つは大阪市に本当に反省を求めたいというふうに思うわけです。経過はずっとこれまでも質疑がされてますので、繰り返しませんけれども、3年前にわずか数個のブルーテントを何とかしてほしいというふうに住民の方おっしゃってきた、それを住民にしてみたら放置をしたままでおいて、しかもずっと心配をしてきた近隣の皆さんに相談も問いかけもなく、一方的に仮設一時避難所の建設を決めたと。この最初のボタンのかけ違いがずっと修復されないで、こういう事態になってしまってる。
まして、もう一遍話し合ってほしいとおっしゃっている人たちをしり目に、一方的に説明会を打ち切っておいて、あんな形で強行したと。こういう中では、もう今近隣の方たちはこれを単に長居公園の問題であるとか、野宿生活者の問題であるとかというとらえるところから、大阪市政ってそんなもんなのかと、そういうところまでずっと発展をしていってるようにお聞きをしています。もうやりかけてしまった着工については、あれを今すぐなくしなさいとまでは申しませんけれども、とにかく私は一時中断をして、仮設ありきではなくって、住民の皆さんとの対話を再開するべきときだと。今それをしなければ、もう二度と大阪市への信頼回復できないぐらいの問題だというふうに思ってます。もう一度対話をする意思がおありかどうか、お聞きをいたしたいと思います。
◎出海民生局総務部連絡主幹 お答え申し上げます。
長居公園の仮設一時避難所の必要性等につきましては、局長見解にもございましたとおり、長居公園は身体障害者を含めて市民の利用率が最も高い公園でございます。この公園を安心、快適に利用できるようにするための施策でもございますし、また野宿生活を余儀なくされている方たちの自立支援のための施策でもございます。
このことにつきまして、市民の皆様方の御理解を得るべく、我々といたしましては地域の皆様方に16回説明会の場を持ちまして、事業の目的、それから必要性等につきまして説明してまいりました。また、長居公園の適正化に関する広報紙、特集号を13万部発行いたしまして、住吉区、東住吉区の両区の全家庭にも配布いたしました。
住民の間にはいろいろな御意見があることは十分承知しておりますが、長居公園が現状のままでよいという人は極めて少ないというふうに私どもは思っております。長居公園の今回の適正化につきまして、きっちりと成果を上げることによりまして、地域の多くの皆様方の御理解をいただけるものというふうに我々としては考えております。
さらに、管理運営協議会等を設置いたしまして、地域の住民の代表の方にも御参画いただきまして、皆様方の御意見もその中に反映してまいりたいというふうに考えております。
◆山中智子委員 ですから、今になって管理運営協議会をつくって、そこに住民の方も参加していただくと、そういう姿勢で最初から言っていたら、それは結果論ですからわかりませんけれども、ここまでのことになっていただろうかという反省をしていただきたいと思うんです。
いろいろおっしゃった必要性については、安心、快適な公園を取り戻すですか、それからホームレスの自立を支援すると、16回説明会開きましたと、特集号13万部配りましたと、もう何度もお聞きをしましたけれども、全部結局大阪市がこう決めたからそれに従えと、そういうやり方であることには変わりがないわけです。まして、そうやって間違った最初のボタンのかけ違えについて、大急ぎでかけ直さなければいけないのに、この道を突っ走って成果を上げることが理解を得る道だと、ますます間違っていこうとしているなということは非常に不安に思うわけです。
改めて、一遍は中断をして、もう一度住民の皆さんとの場を持ちながら、なおかつ寒い冬が来るのは長居公園だけではないわけですから、本当に抜本策をもう一方の手できちんと示して、3年間でなくすことに関してもそうですし、それだけではない長居公園のブルーテントだけではない、1万を超える大阪市内のブルーテントをどうするのか、本気で大阪市が考えているんだということもこっちの手で示しながら、住民の方ともう一度ぜひ話し合いの場を持ってほしいというふうに思います。
いずれにしましても、確かに大阪市はああいう形で300人ですとか、500人ですとか言われる人数を投入をして建設を着工しましたけれども、やっぱり住民の皆さんの何人かは納得をしてらっしゃらないわけです。このときに、この委員会がこの陳情をもう始めてしまったことだからといって葬るようなことがあれば、大阪市会もまた当局のやり方で評価したんだということになるのだということを申し上げておきたいというふうに思います。
未明の着工のときに、住民の皆さんが言われたという新聞報道にいろんな言葉がありました。大阪の民主主義の葬式の日だ、だまし討ちだ、計画がむちゃくちゃだから数で勝負なのかと、こういうことをやろうとしている当局に大阪市会が手を貸したということにならないように、これを葬り去るということは本当にしてはならないことだということを表明をして終わりたいと思います。
○福山よしてる委員長 協議会を閉じ、これより委員会を再開いたします。
これより採決に入ります。
ただいま議題となっております請願書及び陳情書8件のうち、まず陳情第80号、第43号及び第48号を一括して問題といたします。
ただいま問題といたしました陳情書3件については、いずれも不採択とすることに決することに賛成の方は御起立願います。
(賛成者起立)
○福山よしてる委員長 多数であります。よって、委員長発議のとおり決しました。