【 平成17年9月、9・10月定例会常任委員会(民生保健)-0916日−01号 】

中山健康福祉局長

次に、結核検診車の取得についてでございますが、市民の結核の予防、早期発見を目的といたしまして、市内各地で結核健康診断を実施しております。現在保有しております結核検診車は3台ございまして、このうち平成8年3月に購入いたしました1台を更新するものでございます。

 今回、更新を予定している結核検診車には、デジタルエックス線撮影装置を搭載いたしまして、エックス線撮影後、即時に画像をモニター画面に出力いたしますので、その場で医師が診断を行うことが可能となります。

 このことにより、本市の中でも特に患者の多いあいりん地域やホームレスを対象とした健診で、要精密検査者や要医療者を確実に治療に結びつけることが可能となり、本市の結核事情の改善に資するものでございます。

 契約の相手方は株式会社日立メディコ、契約金額は 9,922 5,000納入期限は平成18年3月31でございます。

岸健康福祉局医務保健総長兼総合医療センター総長

先ほど吉住課長が申しました結核に関しましては、今まで結核のレントゲンの検査をいたしまして、それを持ち帰りまして、それを専門医が診断するという形をとっておりました。特に大阪市におきましては御存じのように罹患率が非常に高いという中、特にあいりん地域を中心として罹患率が非常に高いというふうな傾向がございます。

 それで、その場合どうしてもホームレスの方が多いものでございますから、一たん検査をいたしまして結果がわかりましても、その結果をなかなか患者さん本人にお伝えできないというふうなことがございまして、そのまま、せっかく要治療であるというふうに診断しても、治療につながらないというふうなことがございました。

 今回、この検診車はそこで写真を撮りますと、それが直ちに画像としてその中で出てまいります。その際にはそこに診断のできる医師を、今同乗させる予定にしておりまして、その場で診断が可能になりますので、それぞれのそういうふうな定まった住居を持たない人に対しましても、その場で診断ができる。そうすると、それをすぐ治療につなげることができるということで、大阪市の高い結核罹患率を少しでも改善するのに大いに役立つのではないかということで、今回、この結核検診車の導入を図らせていただいたということでございますので、どうぞよろしくお願いいたします。