【 平成17年3月定例会常任委員会(文教経済・通常予算)-0311日−02号 】

◆柳本顕委員

次に、公園の適正化についてお聞きをしたいというふうに思います。

 まず、地元で恐縮ですけども、西成公園の仮設一時避難所について、決算でも質疑をさせていただいたんですけれども、確認の意味も込めてお聞きをしたいと思います。

 設置当時のテント・小屋掛け数が、近隣6公園も含め、この設置期間で、3年間でどれだけ減少したのか、また現在の残数の状況、さらに今後、広域避難場所でもある西成公園の適正化にどのような対応をしていくのか、お聞きをいたします。

◎蜂屋ゆとりとみどり振興局総務部公園施設管理担当課長 お答えいたします。

 西成公園内の仮設一時避難所につきましては、入所者の処遇を終え、本年1月31日をもって閉所し、現在建物の撤去作業を進めているところでございます。

 仮設一時避難所を設置いたしました平成1312月時点でのテント・小屋掛け数は、西成公園におきましては 251件、近隣の6公園では 104件の合計 355件を確認しておりましたが、仮設一時避難所への入所誘導を中心とした自立支援対策を講じました結果、閉所時点までに当初の約6割に当たります 221件のテント・小屋掛けを撤去いたしたところでございます。

 現在、西成公園及び近隣公園の6公園内に残るテント・小屋掛け数は 134となっておりますが、野宿生活者は野宿生活の長期化や高齢化などにより、自立への意欲が希薄となってきておりますことから、今後はより一層相談体制の充実が必要であると考えております。

 そのため昨年9月には、健康福祉局や区役所など関係者とともに西成公園等野宿生活者対策会議を立ち上げ、公園管理者と巡回相談員を中心に、野宿生活者に対して個々のニーズに適応した自立支援プログラムを示すなど精力的な働きかけを行い、公園機能の回復に努めております。特に西成公園は西成区の広域避難場所として再整備が急がれておりますことから、公園の整備工事の進捗におくれを来すことのないよう、公園管理者として毅然と取り組んでまいります。以上でございます。

◆柳本顕委員 予算概要から見ますと、大阪城公園での全国都市緑化フェアや靱公園などでの世界バラ会議に伴う公園整備費が計上され、また、天王寺公園でも平成17年度から3カ年の工事計画が予定されています。減少傾向にあるテント・小屋掛けを、この際確実にゼロにしていくような重点的施策が、今、大規模公園で求められていると思いますけども、今後の大規模公園の取り組みについてお聞きをいたします。

◎蜂屋ゆとりとみどり振興局総務部公園施設管理担当課長 お答えいたします。

 市内の公園におけますテント・小屋掛けの状況につきまして、ピーク時であります平成12年8月の調査での 2,593件から、本年2月の調査では 1,162件と半分に減少いたしておりますが、本年2月調査の約5割を占めます 550件のテント・小屋掛けが、大阪城公園や靱公園、天王寺公園などの大規模公園に集中いたしておるところでございます。特に都市緑化フェアや世界バラ会議の開催、また整備計画のある大規模な公園につきましては、委員御指摘のように重点的な施策が必要なことから、今後は野宿生活者対策推進本部のもとに、ゆとりとみどり振興局、健康福祉局、巡回相談室、区役所などを中心に関係機関を含めた実務者会議を公園ごとに組織し、効果的な施策を検討するとともに、野宿生活者の自立の支援に関する施策との連携を図りながら、計画的・集中的な対策を推進してまいりたいと考えております。

 また、平成17年度からは、大規模公園を担当する施設監視員を新たに配置いたしまして、局と公園事務所が一体となって巡回監視の強化とテント・小屋掛けの撤去指導に取り組むなど、より積極的に公園の適正化に努めてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。

◆柳本顕委員 しっかりとお願いをしたいと思います。

 一方で、大規模公園にあったテントなどが市民生活と直結する中小の公園に移るということがあってはなりません。この点、区役所などと十分に連絡調整を行うとともに、健康福祉局とも連携を図りながら進めていただきますようにお願いをさせていただきます。特にこの課題につきましては、今回は文教経済委員会ですけども、健康福祉局管轄のホームレス問題、ホームレスの課題と連動しながら、自立支援施策をどのように進めていくのか、雇用対策、あるいは住宅、あるいは医療といった課題と連携を図る必要があると思います。

 その中で公園管理者の方々には、本当に時としてけがをしたり、命をねらわれそうになったり、いろいろな中で努力をしていただいていることには感謝を申し上げつつ、何とか、市長公約でもございますホームレス施策についてでございますので、公園施策についてもしっかりと進めていただきたいというふうに思います。