【 平成1812月常任委員会(計画消防)-1214日−01号 】

○永藪隆弘委員長 ただいまから計画消防委員会を開会いたします。

 本日の記録署名者を加藤委員にお願いします。

 本日は陳情書の審査のため、委員各位の御参集を願った次第であります。

 これより議事に入ります。

 陳情第78号、ワンルームマンション「M´プラザ今里弐番館(仮称)」建設についての陳情書を議題といたします。

 理事者の見解を表明願います。

◎北山住宅局長 本委員会に付託されました陳情第78号、ワンルームマンション「M´プラザ今里弐番館(仮称)」建設についての陳情書につきまして、計画調整局の所管事項もあわせまして、住宅局より一括して本市の見解を述べさせていただきます。

 陳情の趣旨は、9階建てのワンルームマンションが建設されれば、周辺の幼稚園への通園時の園児の安全問題、幼稚園や小学校の日照問題、地域の治安の悪化などが考えられるとし、またマンションの建設に伴う騒音、振動などの問題が発生することが懸念されるとして、本市に対して、建築主と住民との話し合いについて、誠意を持って機会を確保し、住民の要望が満たされるよう建築主に行政指導を求めるというものでございます。

 本件建築物は、敷地面積約394平米、9階建て、戸数48戸のワンルームマンションでございまして、確認申請に先立ち、本年11月9日に本市の建築計画事前公開制度に基づきまして現地に建築物の概要が表示され、本制度に基づき、1125日、12月2日に建築主による住民説明会が開催されております。

 この間、周辺住民の方々から要請があり、本市としても地域住民の方々に十分説明し、話し合いをするよう建築主に対し指導を行っているところでございます。

 また、ワンルームマンションを建設する場合は、ワンルーム形式集合建築物指導要綱に基づきまして指導を行うことになります。建築指導行政の立場からは、建築基準法上適法な建築物の場合には、その指導に一定の限界がございますが、今後とも建築主に対しまして、引き続き地元と十分話し合いを行うよう、関係局ともども指導してまいる所存でございます。

 以上が陳情第78号についての本市の見解でございます。何とぞよろしく御審議いただきますようお願いいたします。

◆稲森豊委員 資料と申しましても、その付近の現況の図だけなんですけれども、ざっとイメージしていただく意味で、私も状況を見てまいりまして、その資料にありますように、ちょうど真ん中から少し下、これが当該地であります。

 その周りで黒い枠組みをしておりますのは、これが普通の平家建てじゃなしに、最高は14階建てのマンションもありますけども、5階建て、4階建てと、そういう鉄筋住宅、大きな建物という、そういう配置です。

 それを見ていただきながら、まずは第1問目の質問でございますけれども、先ほど、ワンルームマンションの建設に当たっては、大阪市では特別に大阪市ワンルーム形式集合建築物に関する指導要綱と、特別の指導要綱を定めてるわけですね。この要綱というのは、どういった内容で、どのような目的で定められたものか御説明願いたいと思います。

◎生駒計画調整局開発企画部開発指導課長 お答えいたします。

 先ほども御答弁させていただきましたが、本市では、ワンルームマンションの建築に伴う紛争の防止と良好な居住環境の確保というものを図ることを目的といたしまして、ワンルーム形式集合建築物指導要綱を定めております。

 建築主に対しまして、駐輪施設や駐車施設、廃棄物保管施設の設置、また管理体制の整備や管理規約の作成と入居者への周知などにつきまして、事前協議及び届け出により指導を行っているところでございます。よろしくお願いいたします。

◆稲森豊委員 今も説明があったわけですけど、特別にワンルームマンションのみに要綱をつくって指導を行うということは、やはり一定の問題意識があるということのあらわれだと思うんですね。

 先ほどの議論にもありましたように、ワンルームマンションというのは、ファミリータイプじゃなしに、単身者で昼は不在というケースが非常に多いと。その結果、地域との生活のかかわりが希薄ということで、私の知る範囲でも、地域としてのコミュニティーの形成の面からも、例えば振興町会に対する加入の問題とかいろんな地域とのかかわり、こういう面で非常に希薄であると、そういうことで地域としては余り歓迎できないと、こういう意見も聞いております。

 例えば、私の関係した、最近知ったことでも、最近、このワンルームマンションもなかなか経営がうまくいかなくて手放してるようなケースがありまして、これ、一括して管理グループのようなところがそこを管理すると。下のポストを見ても、名前もほとんど書いてないですよ。上がっていっても名前書いてないというのが多いんですね。

 そういう中で、最近、こんなこともあるんかなと思ったんですけど、いわゆるホームレス対策で住居を指定しなければ区役所が生活保護を打たないということになりますね。それで、ある管理グループが、ホームレスの方をワンルームに入れて、そして生活保護を申請させる。これはいいんですけど、その生活保護費から住宅費プラスアルファということで会費か何かわからんですけども、かなりピンはねと、上前をはねてると、こんな実態があったんですよ。その生活保護の方から、これだけピンはねされて生活できないんですけれどと私の事務所に相談があって、見にいったところ、ある管理グループはそういうことを商売にしてやってると、こういう例も実際あるわけですね。

 だから、そういった意味で、やはりそういうことを心配なさるというこの陳情者の心情というのは十分理解できますので、このことについては一定の限界、ワンルーム悪と、そういう説には立ってないと思うんですけども、やはりできる限りこういう地域が歓迎しないような住宅がどんどん建つというのは、何とかこれは、陳情者が望んでおられますように、それを下げるような、どこまで指導できるかですけど、単に言いましたよだけじゃなしに、この願意が少しでも前進するような、強力な最大限の指導をまず行っていただきたいと思います。

 次に、2点目の構造上の問題でお聞きしたいんですけども、今回の建物、事前公開制度で出されてるのを見ますと、ここは日影規制、日影の規制対象外になってるんですけども、なぜこの建物は日影の対象外になってるんでしょうか。