101-衆-社会労働委員会-7号 昭和59年04月12日

 

昭和五十九年四月十二日(木曜日)

 

 

 

本日の会議に付した案件

 健康保険法等の一部を改正する法律案(内閣提

 出第二二号)

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○渡部国務大臣 御指摘の医療保険の今後の方向については、先生と私と全く同感でございます。

 ただ、私の方が政府という財政的な責任も負わなければならない立場にあるために、今回そういう方向まで出せなかったわけでありますけれども、今後引き続きそういう方向に向かっていくように努力をしてまいります。

 

○村山(富)委員 これはもう本当なら、いつごろまでにするつもりですかということまで回答をもらった方が、やはりこの法案の審議をするのにいいと思うのですよ。もしできればそういうことを聞かしてください。

 それから、日雇健保です。日雇健保で、印紙を張るのに張れない労働者がいる。それはなぜかといいますと、例えば東京の山谷や、あるいいは横浜の寿町やら、大阪の釜ケ崎等々は寄せ場があって、違法な労務供給業者がまだ野放しになっている状態があるわけですね。そういうところでは雇用者が保険料を納付しないために印紙が張れないわけです。本人は払うという意思があっても、できないような仕組みになっておる現状にある。そういうところで働いておる労働者の救済措置というのは、やはり何らかの方策を考える必要があるのではないかというふうに思うのですけれども、これはどうですか。

 

○吉村政府委員 今先生が御指摘のような事態はあってはいけないことでございますので、仮にそういうことがあるとすれば、適正に指導をしてまいります。

 

○村山(富)委員 それはそれ以上深追いしませんから、ひとつ十分疎漏のないように対策を考えてください。

 それから、医療監視員の問題についてちょっとお尋ねしたいと思うのですが、医療監視員というのはどういう目的で何を監視するのですか。