平成十五年一月二十三日(木曜日)
    午前九時一分開議
 出席委員
   委員長 藤井 孝男君
   理事 斉藤斗志二君 理事 自見庄三郎君
   理事 杉浦 正健君 理事 萩山 教嚴君
   理事 宮本 一三君 理事 末松 義規君
   理事 原口 一博君 理事 細川 律夫君
   理事 石井 啓一君
      伊吹 文明君    池田 行彦君   石川 要三君    衛藤征士郎君
      尾身 幸次君    大原 一三君   奥野 誠亮君    亀井 善之君
      栗原 博久君    高鳥  修君   竹本 直一君    津島 雄二君
      中山 正暉君    丹羽 雄哉君   額賀福志郎君    葉梨 信行君
      萩野 浩基君    林 省之介君   原田昇左右君    松岡 利勝君
      三塚  博君    持永 和見君   山口 泰明君    山本 明彦君
      石井  一君    上田 清司君   海江田万里君    鍵田 節哉君
      河村たかし君    菅  直人君   今田 保典君    仙谷 由人君
      田中 慶秋君    中村 哲治君   長妻  昭君    細野 豪志君
      吉田 公一君    米澤  隆君   赤羽 一嘉君    斉藤 鉄夫君
      白保 台一君    達増 拓也君   中塚 一宏君    樋高  剛君
      佐々木憲昭君    矢島 恒夫君   山口 富男君    中西 績介君
      横光 克彦君    井上 喜一君
    …………………………………
   内閣総理大臣       小泉純一郎君
   総務大臣         片山虎之助君
   法務大臣         森山 眞弓君
   外務大臣         川口 順子君
   財務大臣         塩川正十郎君
   文部科学大臣       遠山 敦子君
   厚生労働大臣       坂口  力君
   農林水産大臣       大島 理森君
   経済産業大臣       平沼 赳夫君
   国土交通大臣       扇  千景君
   環境大臣         鈴木 俊一君
   国務大臣
   (内閣官房長官)男女共同参画担当大臣) 福田 康夫君
   (国家公安委員会委員長)(産業再生機構(仮称)担当大臣) 谷垣 禎一君
   (防衛庁長官)      石破  茂君
   (沖縄及び北方対策担当大臣)(科学技術政策担当大臣) 細田 博之君
   (金融担当大臣)(経済財政政策担当大臣) 竹中 平蔵君
   (規制改革担当大臣)   石原 伸晃君
   (防災担当大臣)     鴻池 祥肇君
   内閣官房副長官      安倍 晋三君
   内閣府副大臣       伊藤 達也君
   内閣府副大臣       根本  匠君
   総務副大臣        若松 謙維君
   財務副大臣        谷口 隆義君
   文部科学副大臣      渡海紀三朗君
   厚生労働副大臣      鴨下 一郎君
   厚生労働副大臣      木村 義雄君
   経済産業副大臣      高市 早苗君
   経済産業副大臣      西川太一郎君
   国土交通副大臣      中馬 弘毅君
   環境副大臣        弘友 和夫君
   内閣府大臣政務官     木村 隆秀君
   法務大臣政務官      中野  清君
   財務大臣政務官      田中 和徳君
   文部科学大臣政務官    大野 松茂君
   農林水産大臣政務官    熊谷 市雄君
   環境大臣政務官      望月 義夫君
   政府特別補佐人
   (内閣法制局長官)    秋山  收君
   (人事院総裁)      中島 忠能君
   政府参考人
   (人事院事務総局勤務条件局長)          大村 厚至君
   参考人
   (日本銀行総裁)     速水  優君
   予算委員会専門員     中谷 俊明君
    ―――――――――――――

本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 平成十四年度一般会計補正予算(第1号)
 平成十四年度特別会計補正予算(特第1号)
 平成十四年度政府関係機関補正予算(機第1号)

     ―――――――――

○菅(直)委員 それでは、ちゃんと言いますから、ちょっと黙って聞いていてください、総理。

 まず、私の方から、そこで、民主党の考え方をきちんと今から出しますから、もしあれでしたら文書も全部できていますが。今月の十八日の民主党大会で、私、代表としてのあいさつをいたしました。そのうちの、時間でいえば三分の二は、私の考える経済再生プランというものを文書で、文書というか、言葉でしゃべったものを今文書でお届けしております。

 その中で、まず私は、全体のあいさつの中でも申し上げたんですが、昨年暮れ、大阪城公園に出かけてまいりました。大坂の方はよく御存じですが、ホームレスの方が一番集まっておられるところであります。そして同時に、近くの釜ケ崎にも出かけました。ここはドヤ街ということで有名なところですが、これだけ景気が悪いからドヤ街は大変人が多いんじゃないかと思いましたら、意外と少ないんですね。泊まっている人が、キャパシティーに対して半分ぐらいしか泊まっていない。なぜなんですかと聞いたら、いや菅さん、一泊千二百円の宿泊料が払えるような日雇いの仕事がないから路上や公園でテントを張って寝ているんです、そういう話でした。

 まじめなという言い方も変ですが、まじめなホームレスの人は毎日アルミ缶を集めて、三百五十ccが一個一円ぐらいだそうです、多い人は千個ぐらい集めて、いろいろNPOの人たちが炊き出しをしている、そういう炊き出しで食事をとり、若干の現金収入でテントで暮らしておられます。(発言する者あり)何ですか。これが雇用が失われたときの実態ですよ

 つまり、私も、三百五十万人の失業とか、そういう数は知っていました。しかし、本当に雇用が失われるということは、ぎりぎり命が失われかねない、そして人間としての尊厳が失われかねない、そういう事態なんです。

 私は、小泉総理の言う経済というのは、経済の言葉の意味を知らないんじゃないかと。もともと経国済民で、国民の生活をいかに安定させるかが経済であって、数字をどうするかが経済の目的じゃありません。そういう意味では、数字が目的ではなくて、そういうホームレスで生活せざるを得ないような人をいかにしたら安定した生活に戻せるかということが問題である

 その提案の中の具体的な七項目の中にも、私は、雇用誘発効果の高い事業への予算の重点配分をすべきだということを申し上げているんです。

 例えば、保育園やグループホームや、場合によっては、治安の悪化の中では、治安を確保するための警察官、こういったものの増員など、私は、雇用誘発効果が高くて、本当に国民が必要としているところに重点的に配分をすべきだ。

 同じ公共事業でも、コンクリートの塊のダムをつくるよりも山を……(発言する者あり)国土交通大臣、やじを飛ばすんだったら、もうちょっと大きな声で飛ばしてください。川辺川に一度も足を運ばない人にそんなやじを飛ばす権利はありませんからね。いいですか。(発言する者あり)