野宿者と釜ヶ崎労働者の人権を守る会会報 第3号1997/7/10


−緊急事態下にある釜ヶ崎−

センター一階フロアーに900名が毎夜野宿

センターの外観。

この建物の一階が夜間開放場所。

シートやゴザを敷き寝場所を準備する労働者 夜間開放は7月末日まで

本年の釜ヶ崎の求人状況は厳しく、阪神・淡路大震災以前の、「バブル経済」崩壊後の求人の落ち込みに近い水準となっている。

そのため、4月以降野宿を余儀なくされる労働者が増え続けている。

釜ヶ崎反失業連絡会は、「緊急事態」として、大阪府・市へ緊急対策を求めた。

大阪府と市も「緊急事態」であることを認め、66日から731日まで、センターを夜間開放することとなった。行政が夜間開放に踏み切ったのは初めてのことである。

大阪市は緊急避難物資であるカンパンを、当初一日800食の予定で支給を開始したが、現在は一日1,200食の予定となっている。

三角公園で週三回行われている炊き出しも、6161,092食、181,750食、212,311食と増加し続けている。