日本の名著 44 幸徳秋水 1970910日 中央公論社 伊藤 整 責任編集

 
口絵 土佐中村、四万十川を望む
目次
反戦・平和の原点 幸徳秋水 神崎 清5
幸徳秋水の復活-7
国禁の書(ふみ)/冬の時代に
自由は土佐の山間より-10
幡多郡中村町/古い家系/神童伝説/雲のゆくえ/自由の泰斗/
中江兆民の玄関番-20
不平の小履歴/保安条例に追われて/愛読書リスト/恩賜的と回復的/秋水という雅号/結婚そして再婚
われは社会主義者-30
代議士の夢/借りた英訳本/軍備全廃の第一声/軍人的帝国主義/社会主義神髄/天皇専制の建白書/国体に害あり
非君主主義の発芽-40
「ロシア社会党にあたえる書」/寛大なひととき/裁判所・法律・監獄/アメリカに亡命/予が思想の変化/
恐怖する支配勢力-49
ミカドの転覆/赤旗事件の謀略/原敬日記/裁判の暴力化/
巣鴨平民社の共同謀議-55
最後の上京/どよめく法廷/恨めしき都/天子のなき自由国/空想の暴徒/伝説的圧政とは
絞首台への道-65
革命の女王蜂/計画の放棄/謀叛人の隊長曰く/爆弾のざれ歌/証拠は薄弱/検事の三段論法/異常な関心/死刑の前
二十世紀の怪物 帝国主義 -81
『帝国主義』に序す(内村鑑三)-83
例言三則-84
第一章 緒言-85
帝国主義は燎原の火である/なんの徳ありなんの力あるか/国家経営の目的/科学的知識と文明的福利/天使か悪魔か/焦頭爛額の急務
第二章 愛国心を論ず-86
その一
帝国主義者の喚声/愛国心を経とし軍国主義を緯とする/愛国心とは何か
その二
愛国心と惻隠同情/望郷心/他郷に対する憎悪/天下の可憐虫/虚誇虚栄
その三
ローマの愛国心/ローマの貧民/何らの痴呆ぞ/ギリシャの奴隷/迷信的愛国心/愛憎の両念/好戦の心は動物的天性/適者生存の法則/自由競争/動物的天性の挑発
その四
洋人夷狄の憎悪/野心を達する利器/明治聖代の愛国心/英国の愛国心/英仏戦争/いわゆる挙国一致/罪悪の最高潮/戦後の英国/ピータールー/虚偽なるかな
その五
眼をドイツに一転せよ/ビスマルク公/ゲルマン統一/無用の戦争/プロシアという一物/中世時代の理想/普仏戦争/愛国的ブランデー/柔術家と力士/ドイツ現帝/近代社会主義/哲学的国民
その六
日本の皇帝/故後藤伯/征清の役/獣力の卓越/砂礫を混ぜた缶詰/日本の軍人/わが天皇のため/孝子的娼婦/軍人と従軍記者/眼中に国民なし/愛国心発揚の結果
その七
愛国心の本質はこのとおり/人類の進歩がある理由/進歩の大道/文明の正義・人道
第三章 軍国主義を論ず-106
その一
軍国主義の勢力/軍備拡張の因由/五月人形・三月雛/モルトケ将軍/蛮人の社会学/小モルトケの輩出
その二
マハン大佐/軍備と徴兵の功徳/戦争と病気/権力衰微と綱紀の弛廃/革命思想の伝播者/疫病の発生/徴兵制と戦争の数/戦争減少の理由
その三
戦争と文芸/ヨーロッパ諸国の文芸学術/日本の文芸/武器の改良/軍人の政治的才能/アレキサンダー、ハンニバル、シーザー/義経・正成・幸村/項羽と諸葛亮/フリードリヒとナポレオン/ワシントン/アメリカの政治家/グラントンとリンカーン/ネルソンとウエリントン/山県・崋山・高島/軍人の知者・賢者/
その四
軍国主義の弊毒/古代文明/アテネとスパルタ/ペロポネソス戦後の腐敗/ツキュディデスの大史筆/ローマに見よ/ドレフュスの大疑獄/ゾラ、決然と立つ/堂々たる軍人と市井の一文士/キッチナー将軍/ロシア軍隊の暴虐/トルコの政治/ドイツと一代道徳の源泉/麟凰は荊棘に住まず/ドイツ皇帝と不敬罪
その五
決闘と戦争/狡知をくらべる術/戦争発達の段階/あわれな田舎の壮丁/餓鬼道の苦/軍備を誇揚するのをやめよ
その六
なぜいつまでも挑発しあうのか/平和会議の決議/わずかに一転歩/猛獣・毒蛇の地区
第四章 帝国主義を論ず-127
その一
野獣、肉餌を求む/領土の拡張/大帝国の建設は切取り強盗である/武力的帝国の興亡/零落は国旗に次ぐ
その二
国民の膨張か/少数の軍人・政治家・資本家/トランスヴァールの征討/驚くべき犠牲/数万人の鮮血の価十億万円/ドイツの政策/ドイツ社会党の決議/アメリカの帝国主義/フィリピンの併呑/独立の檄文と建国の憲法をどうする/アメリカの危険/アメリカ隆盛の原因/民主党の決議
その三
移民の必要/人口増加と貧民/貧民増加の原因/イギリス移民の統計/意民と領土/大いなる謬見
その四
新市場の必要/暗黒時代の経済/生産の過剰/今日の経済問題/社会主義制度の確立/破産のみ、堕落のみ/遊牧的経済/イギリス対ドイツの貿易/顧客の殺戮/日本の経済/及ぶもののない愚かさ
その五
イギリス植民地の結合/不利と危険/小英国当時の武力/イギリス繁栄の原因/イギリス帝国の存在はタイムの問題/キップリングとヘンリー/帝国主義は猟師の生計
その六
帝国主義の現在・将来/国民の尊厳・幸福/ドイツ国を大きくドイツ人を小さく/一時の泡沫/日本の帝国主義/その結果
第五章 結論-145
新天地の経営/二十世紀の危険/ペストの流行/愛国的病菌/大清潔法・大革命/闇々黑の地獄
兆民先生-147
第一章 緒言-149第二章 少壮時代-150第三章 革命の鼓吹者-155第四章 議員と商人-161第五章 文士-169 第六章 人物-177 第七章 書簡(上)-180 第八章 書簡(下)-185 第九章 末期-192
平民主義-265
小引-267
序にかえて-268
社会主義-277
凄惨な声/平民と社会主義/車夫と社会主義/巡査と社会主義/富者と社会主義/生存競争と社会主義/婦人と政治/社会党の将来/社会党の鎮圧/社会主義の迫害/革命来/世界革命運動の潮流/ロシアの革命/無政府党の鎮圧/危険な法律/秩序・風俗の壊乱/おそるべき罪悪/ある点までの賛成/なんでもやる人/平民新聞の発刊/平民新聞の終刊/流行を排斥する論/「歌がるた」のたのしみ/日米関係の将来/日本移民とアメリカ/在米同胞は幸福であるか
非戦論-359
列国紛争の真相/社会党の戦争観/和戦を決する者/戦争と道徳/戦争来/われわれは絶対に戦争を否認する/戦争と新聞紙/戦争と小学児童/戦時と非戦論/旅順陥落の意義/普仏戦史の一節/ロシア社会党にあたえる書/トルストイ翁の非戦論を評す/兵士のまちがった思想/戦死者の遺族/国辱の暴白
思想と趣味-397
ダーウィンとマルクス/ドイツにおける社会党鎮圧の歴史/ロシア革命の祖母/世田谷のボロ市/東京の木賃宿/北遊漫録/菜食の研究
下獄と外遊-447
兄弟・姉妹よ/巣鴨の消息/巣鴨の詩/巣鴨だより(その一)/巣鴨だより(その二)/私の感懐/狂瀾余沫/シアトル市より/桑港より(その一)/桑港より(その二)/桑港より(その三)/桑港より(その四)/桑港より(その五)/米国王府より/桑港より(その六)/桑港より(その七)/桑港平民社無事/無政府共産制の実現
撃石火(抄)-477
大逆事件前後(死刑の前ほか)-493
田中正造直訴状-495
『麵麭の略取』訳者引-497
『麵麭の略取』和訳例言-499
『麵麭の略取』予約出版について-501
「基督抹殺論」自序-503
獄中から弁護人に送った手紙-505
無政府主義と暗殺/革命の性質/いわゆる革命運動/直接行動の意義/欧州と日本の政策/一揆・暴動と革命/聞取書および調書の杜撰
死刑の前-519
第一章 死生第二章 運命第三章 道徳-罪悪第四章 半生の回顧第五章 獄中の回顧
補注-531
年譜-540(pdf)
附録16(日本の名著44巻 幸徳秋水)
<対談>大逆事件の文学的波紋  瀬沼茂樹・神崎 清
日本の曲がり角-明治43年/正宗白鳥・永井荷風・石川啄木/平出修・与謝野鉄幹・佐藤春夫/蘆花と鴎外の場合