発禁詩集 秋山 清著 潮文社 19701125

 
目次 
詩と権力
アメリカ軍の検閲/いわゆる明治百年/発禁詩集と詩ブーム
明治社会主義と幻の詩集
二つの発禁詩集をもつ児玉花外/幻の詩集『社会主義の詩』/庶民の心意気『俗体詩』/『荒村遺稿』の非妥協精神
大正の反逆とニヒル
根岸正吉・伊藤公敬『どん底で歌ふ』/松本淳三『二足獣の歌へる』/後藤謙太郎『労働放浪監獄より』/遠地輝武『夢と白骨との接吻』/内野健児『土墻に描く』/中浜哲『黒パン党宣言』/二つの『社会詩人詩集』
芸術革命からプロレタリア詩へ
岡本潤『罰当りは生きてゐる』/『中野重治詩集』/伊藤和『泥』/能登秀夫『都会の眼』/田木繁『松ケ鼻渡しを渡る』/上村実『土塊』/世田三郎『百万人の哄笑』/松田解子『辛抱づよい者へ』/手塚武『一社会人の横断面』
農民の発禁詩集
農民詩集の発禁/大杉幸吉『痩土に燃ゆる』/定村比呂志『廃園の血脈』/加藤吉治『野良着』
アンソロジーの発禁詩集
『プロレタリア歌曲集』/童謡集『小さい同志』/年刊『プロレタリア詩集』/『赤い銃火』/『戦列』/『無産者詩集』/『労農詩集』/『アナキスト詩集』/『南海黒色詩集』
風俗壊乱
検閲に逆襲した朔太郎/まず「風壊」、二度目は「紊乱」/猥せつな寓詩/兵隊作家の「風壊」
発禁詩集補遺/書誌/あとがき